【脳梗塞】会社の仕事に関わるのが最高のリハビリだった! 歩けるようになるまでのモチベーションの保ち方【真柄弘継】連載第10回
【連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ日記」163日間〈第10回〉
◆「退院したらどれほど困難なことがあるんだろう」
■9月27日土曜日
ストレッチとの因果関係なのかわからない。
強いストレッチをするとお腹が便意をもよおしたりすることがある。
けれどストレッチが終われば治まる。
それが今週になって二回、朝、といっても夜中の3時に急な便意で目が覚めた。
トイレに向かったら、その途中で放屁して緩い実が出てしまったのだ。
動きが鈍い身体だからパンツだけでなく、パジャマも汚してしまい、ナースコールをして汚れたパジャマを取り替えてもらった。
パンツはビニール袋に入れて捨てたけど、夜明けに担当の看護師さんが心配して来てくれた。
トイレの汚れた床も、汚れたパンツも左手が頑張って処理した。
そんな簡単なことに20分近くかかってしまい、身体障害者って大変なんだなと改めて思った。
今朝、といっても4時前だけど、お腹の調子が前回のような感じになり、パジャマを脱いでトイレに向かった。
またもや少しだけパンツを汚してしまった。
今回は水道でパンツを洗い、左手で押しつけるように絞ってからビニール袋へ入れた。
それだけのことに10分ほど費やしてしまった。
二回とも強いストレッチを前日のリハビリでしており、何か関係があるのかと思うと強いストレッチは尻込みしてしまう。
タイムトライアル。
3分35秒。
N村さんが朝食の時にボソッと、
「ここにいる間はいいけど、退院したらどれほど困難なことがあるんだろう」
と嘆息していた。
健康なら普通に出来ることが出来ない。
時間をかけてようやく出来るのは、ここが身体障害者にとって整えられた病院だからだ。
外の世界では、はてしなく困難なことばかりだからだ。
毎日清掃の方が一部屋一部屋掃除をしてくれる。
日曜日は休みだけど、平日は9時前後に来られる。
最近になって担当される方が変わっていた。
この前まで研修で先輩について掃除をしていた方が、一人でされるようになっていた。
昨夜は粗相でトイレの床を汚してしまい、その事を伝えて念入りに掃除をお願いした。
掃除をしてくれる方はT澤さんといい、障害者雇用枠で働いているようだ。
T澤さんは私のお願いを気持ち良く聞き入れてくれて、普段以上に床を拭いてくれた。
お陰で、気になっていた汚れも綺麗になり助かった。
午前中は腕のリハビリが2つ。
座って腕のストレッチと筋トレをしただけなのに、身体はぐったりと疲れてしまった。
午後は足のリハビリが2つあるから、いつもの筋トレマシンと公道を距離を延ばして歩くから、これしきでバテてる場合じゃない。
2週間前は杖を使ってトレーニングルームを一周するのに3分だった。
今の足の状態で杖無しだとどれくらいなのか、セラピストさんに歩かせてもらった。
結果は4分。
一緒に歩いたセラピストさんも驚いていたけど、私はもっと驚いた!
7~8分はかかると思っていたからだ。
歩きの速度は小幅だけど、杖を使って歩いた2週間前と大差がないくらい回復しているようだ。
最後のリハビリは予定通り公道を距離を延ばして歩いた。
腕のリハビリの疲れと足の筋トレマシンや杖無し歩行でくたびれていたからか、途中何度も休みながら歩くこととなった。
それでも目標の距離をセラピストさんと話しながら歩き切った。
さすがに身体は疲れ切り、これ以上の自主トレは逆効果と判断。
17時以降は晩御飯で食堂への往復以外は、ラウンジで日記を書いて過ごした。
明日は家屋調査もあって休息日だけれどのんびりもしていられない。
少し先取りでのんびりしよう。
文:真柄弘継
(第11回「現役出版局長・真柄弘継が歩んできた人生の軌跡」につづく…)

◆著者プロフィール 真柄弘継(まがら・ひろつぐ) 某有名中堅出版社 出版局長 1966年丙午(ひのえうま)の1月26日生まれ。1988年(昭和63年)に昭和最後の新卒として出版社に勤める。以来、5つの出版社で販売、販売促進、編集、製作、広告の職務に従事して現在に至る。出版一筋37年。業界の集まりでは様々な問題提起を行っている。中でも書店問題では、町の本屋さんを守るため雑誌やネットなどのメディアで、いかにして紙の本の読者を増やすのか発信している。 2025年6月8日に脳梗塞を発症して半身不随の寝たきりとなる。急性期病院16日間、回復期病院147日間、過酷なリハビリと自主トレーニング(103キロの体重が73キロに減量)で歩けるまで回復する。入院期間の163日間はセラピスト、介護士、看護師、入院患者たちとの交流を日記に書き留めてきた。 自分自身が身体障害者となったことで、年間196万人の脳卒中患者たちや、その家族に向けてリハビリテーション病院の存在意義とリハビリの重要性を日記に書き記す。 また「転ばぬ先の杖」として、健康に過ごしている人たちへも、予防の大切さといざ脳卒中を発症した際の対処法を、リアルなリハビリの現場から当事者として警鐘を鳴らしている。 ◾️ X(旧Twitter) H.MAGARA https://x.com/h_magara ◾️Instagram hirotsugu_magara https://www.instagram.com/hirotsugu_magara/
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納税者としては政治の要領の悪さがもどかしく悔しいかぎりである。
私は「国力」というものの要件は経済力」、「軍事力」、そして「政治力」だと考えるが、これらの全てを備えた国家は、現在どこにも存在しない。
(中略)
そして日本では、疑いもなく政治力」がこれからのテーマである。
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(中略)
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(「はじめに」より抜粋)
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<著者略歴>
高市早苗(たかいち・さなえ)
1961年生まれ、奈良県出身。神戸大学経営学部卒業後、財団法人松下政経塾政治コース5年を修了。87年〜89年の間、パット•シュローダー連邦下院議員のもとで連邦議会立法調査官として働く。帰国後、亜細亜大学・日本経済短期大学専任教員に就任。テレビキャスター、政治評論家としても活躍。93年、第40回衆議院議員総選挙に奈良県全県区から無所属で出馬し、初当選。96年に自由民主党に入党。2006年、第1次安倍内閣で初入閣を果たす。12年、自由民主党政務調査会長に女性として初めて就任。その後、自民党政権下で総務大臣、経済安全保障大臣を経験。2025年10月4日、自民党総裁選立候補3度目にして第29代自由民主党総裁になる。本書は1992年刊行『アメリカ大統領の権力のすべて』を新装重版したものである。
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